オフロードのブレーキング技術|エンブレ・左足ブレーキ・トラクションコントロールの使い分け

オフロードのブレーキング技術|エンブレ・左足ブレーキ・トラクションコントロールの使い分け
オフロードでは、舗装路とは違い**「正しいブレーキング技術」**が非常に重要になる。
特に、ランクル250のような重量級4WDでは、単純にブレーキを踏むだけでは制御しきれず、スリップや横転のリスクが高まる。
✅ 「エンジンブレーキ(エンブレ)だけで減速できるのか?」
✅ 「左足ブレーキを使う場面と、使ってはいけない場面は?」
✅ 「トラクションコントロールは本当に役立つのか?」
私はこれまで、長野のクロカンコース、富士山麓の火山灰地、静岡の林道、千葉の砂丘などで、さまざまなオフロード環境でブレーキング技術を実践してきた。
その中で、**「エンブレだけでは止まりきれず、前輪がロックして滑ったケース」「左足ブレーキを適切に使うことで姿勢を安定させたケース」「トラクションコントロールをOFFにすることで逆にスムーズに走れたケース」**など、リアルな経験を積んできた。
今回は、**実際に試した結果をもとに「オフロードでのブレーキング技術」**を徹底解説する。
1. オフロードではなぜブレーキング技術が重要なのか?
舗装路では、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やESC(横滑り防止装置)が機能し、基本的にブレーキを踏めば減速できる。
しかし、オフロードでは以下のような問題が発生するため、単純なブレーキングでは不十分になる。
📌 オフロードでのブレーキに関する問題点
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滑りやすい路面(泥・砂・雪・氷)では、ブレーキを踏みすぎるとスリップする
- タイヤがロックすると、かえって止まりにくくなる
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急な下り坂では、通常のブレーキだけでは制御不能になる
- 重量級のランクル250は、ブレーキだけでは前のめりになり、コントロール不能に
-
デフロックやATRAC(アクティブトラクションコントロール)と併用しないと、駆動力が抜ける
- ただ止まるだけではなく、トラクションを活かしながら減速する技術が必要
🔥 結論:「単純にブレーキを踏むだけでは、オフロードでは通用しない!」
→ 「状況に応じたブレーキング技術が必要!」
2. エンジンブレーキ(エンブレ)の活用|最も基本となる減速技術
エンジンブレーキ(エンブレ)は、オフロード走行において最も基本となるブレーキング技術。
特に、急な下り坂では、フットブレーキに頼らずエンブレを活用することで、スリップを防ぎながら安全に減速できる。
📍 実際のテスト環境(長野のクロカンコース|急坂)
✅ 「L4(ローレンジ)+1速固定で、エンブレを活用した結果、スムーズに降坂できた!」
❌ 「H4(ハイレンジ)+ブレーキ頼りで降りたら、前輪がロックしてスリップ!」
🔹 エンブレを最大限に活用する方法
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L4(ローレンジ4WD)に切り替える
- H4のままだとギア比が高く、エンブレの効きが弱くなる
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AT車ならSモードで1速 or 2速固定にする
- Dレンジのままだと、ギアが自動で上がり、エンブレが効きにくくなる
🔥 「下り坂では、フットブレーキよりエンブレを優先!」
3. 左足ブレーキの使いどころ|車体の姿勢を安定させる技術
左足ブレーキとは、アクセルを踏んだまま、左足でブレーキを軽くかけるテクニック。
特に、キャンバー走行(斜め傾斜)や、悪路での低速トラクションを確保する場面で効果的。
📍 実際のテスト環境(富士山麓の火山灰ルート|斜め傾斜)
✅ 「左足ブレーキで車体の姿勢を安定させながら走ることで、スムーズにクリア!」
❌ 「通常のブレーキだけで対応しようとしたら、フロントが滑りやすくなった!」
🔹 左足ブレーキを使うべきシチュエーション
- キャンバー走行(斜め傾斜) → 片側のトラクションをキープするため
- 悪路での低速走行 → トルクを維持しつつ、姿勢を安定させるため
🔥 「左足ブレーキは、車体の安定感を増すためのテクニック!」
4. トラクションコントロールのON/OFFの使い分け
ランクル250には、**ATRAC(アクティブトラクションコントロール)**が搭載されており、タイヤが空転した際にブレーキを自動制御する。
しかし、状況によってはATRACをOFFにしたほうがスムーズに走れることもある。
📍 実際のテスト環境(静岡の林道|泥道&岩場)
✅ 「泥道ではATRAC ONが有効、岩場ではOFFにした方がスムーズに駆動力が伝わった!」
🔹 ATRACの使い分け
- 泥道・雪道 → ATRAC ON(空転を防ぎ、トラクション確保)
- 岩場・ガレ場 → ATRAC OFF(ブレーキ介入を避け、駆動力を直接伝える)
🔥 「トラクションコントロールは、路面に応じて使い分ける!」
5. まとめ|オフロードでのブレーキング技術の使い分け
ブレーキング技術 | 使う場面 | ポイント |
---|---|---|
エンジンブレーキ(エンブレ) | 急な下り坂 | L4+1速 or 2速固定で、スムーズな減速 |
左足ブレーキ | 斜め傾斜・悪路の低速走行 | トルクを維持しながら車体を安定させる |
トラクションコントロール | 泥道・雪道はON、岩場はOFF | 空転を防ぐ or 駆動力を最大限に活かす |
オフロードでは、単純なブレーキ操作だけでは安全に走れない。
ランクル250の4WD性能を活かし、状況に応じたブレーキング技術を使い分けて、確実に悪路を攻略しよう! 🚙🔥